インテリアデザインの機能性とユニバーサルデザイン
インテリアデザインを考える上でほとんどの人が重要だと思う要素は何でしょうか?それは機能性です。
機能性とは機能を優先するという意味であり、使いやすいということになります。
ユニバーサルデザインでもそれは同じで、「いかに使いやすいか」に焦点を当てて設計されます。
機能性に関するアンケートが示す結果
機能性には、調和や合理性といった要素が多分に含まれます。おしゃれでものすごくカッコいいデザインでも、毎日使うのに不便である場合、やがて使わなくなってしまうものです。快適さや居心地の良さとは正反対であり、生活には馴染まないからです。
この点に関するアンケートはインターネット上でいくつでも見つけられますが、ほとんどすべてのケースで機能性や快適に使えるかどうかを重視するという意見が半数以上を占めています。使い勝手に不便を感じるとそれはストレスになります。
自分の気に入ったデザインと機能性が相いれないとき、多くの人は葛藤を抱えることになりますが、それでも大抵の傾向では機能性を優先すると答える人が多いようです。毎日、あるいは長く使うとなると人は考え方が変わってきます。
ユニバーサルデザインは合理的
それはユニバーサルデザインでも同じです。使いやすさがとにかく重視されるユニバーサルデザインでは、より多くの人がより安心して使えるデザインであることが求められます。
これはあらゆる分野で適用され、手の大きさや右利き・左利き、女性か男性か、力が弱いか強いかなど、まさにあらゆる要素を考慮して家具がデザインされます。
ユニバーサルデザインの場合、必要な機能をシンプルに突き詰めたものが多く、それがむしろ美しく見えるものが多いです。機能がデザインを兼ねるいい例と言えます。
ユニバーサルデザインは機能を追い求めた結果であり、そういったデザインはインテリアなどといった枠を飛び越えることが多々あります。自動車や建物、船舶も機能性デザインの対象であり、使いやすさがまず優先されます。
機能と美しさは共存する
かつて、アップルの創業者であったスティーブ・ジョブズは、試作品のアイフォンを「厚すぎる」という理由で投げ捨てたり、総合デザイン会社ピニンファリーナの創業者バッティスタ・“ピニン”・ファリーナは、社員が試作したものを見て「無駄をなくせ」と何度も再提出を求めたと言われています。
機能的であることは、時にデザインの観点からも好ましいものであるようです。
まとめ
機能性とデザインには密接な関係があり、それを人々の生活に生かすのがインテリアデザイナーの仕事です。