家庭でも生かせるインテリアデザイナーの知識
インテリアデザイナーと聞くと、アーティスティックで一種の芸術も含んでおり、日常生活とはかけ離れた内容の仕事をするように聞こえるかもしれませんが、実は日常生活に生かせる要素がたくさんあります。
「人が快適に過ごせる」ことを目指すという点では、商業用のデザインも自宅を飾ることも同じです。
家庭でも生かせるインテリアデザイナーの要素は何でしょうか?
やり直しがきく!
家具の組み合わせや色使い、どうすれば空間を広く使えるかなど、こうした知識は自宅でも十分に生きてきます。高額の予算を組んで設計できる商業用のデザインは確かに結果も求められますが、費用的な制約はあまり気にしなくて済みます。
そのため、制限の多い家庭でこそ、それらをどう生かすかを突き詰めたインテリアデザイナーの知識が必要なのです。インテリアデザイナーの仕事の一つに「空間デザイン」が挙げられます。
海外では空間と家具デザインを分けて考えることはあまりなく、すべての家具が空間を演出するのに重要なアイテムとして扱われます。
確かに最先端の家具やアイテムを取り入れるのはお金も掛かりますし、うまくいかなければやり直すのも大変です。
しかし自分の家であれば文字通りやりたい放題ですので、安価で何か試したいアイデアがあれば何度でもトライ&エラーを繰り返すことができます。
どう「もてなすか」
空間デザインにおいて重要なのはもてなしです。これは奥深くもシンプルで、「どうもてなすか」「自分ならどうもてなされたいか」を考えることで、それほど大きく失敗せずに空間を考えていくことができます。
一部には業務用の機能的なデザインのものをキッチンに取り入れたり、捨てられないものがあるのでその隠し方をデザインしたりと、インテリアデザインの可能性は無限にあります。
こだわりには余裕を
収納や飾ること、自分の生活や趣味も流動的に変化する可能性を考えると、部屋に対するこだわりをあまり突き詰めず、猶予を残すことも重要です。
自宅というのは人が生活する場所でお店やオフィスのように機能性第一とはいかないため、新しく取り入れたものを置く場所や組み合わせの許容範囲をそれなりに準備しておくと、容易に対応しやすくなります。
日常感があるほうがかえって居心地は良くなるものです。そういった一般的な感覚を忘れずに家庭でのインテリアに取り組むと良いものが創造できるでしょう。
まとめ
家庭に生かすのは専門的な難しい知識ではなく、人が快適に過ごすための知識です。それが実践できれば自宅でもデザインを楽しめるでしょう。