色の知識を生かすのもインテリアデザインには必須
インテリアデザインと切っても切れない関係にあるのは、色の構成です。
単に好きな色を並べればセンスがあって好ましい空間や製品に仕上がる訳ではないところが、難しくもやりがいのあるインテリアデザインの仕事なのですが、色に関する知識も学ぶことでより強く柔軟なセンスの土台を築くことができます。
色の持つ影響力
インテリアデザインには、カラーや空間のコーディネートも含まれ、自分で良いものを生み出して提案することが求められます。
色の役割は非常に大きく、同じものでも色彩が優れているだけで人はそちらを良い商品だと認識するほどです。色には仕組みがあり、心理的な影響力も持っています。
色の仕組み
色には大きく二つの種類があり、「有彩色」と「無彩色」に分けられます。有彩色とは、赤や青、黄色などのいわゆるカラフルな色であり、無彩色とは黒や白など鮮やかでない色を指します。
そして鮮やかな有彩色の中でも色相(色の違い)やトーン(色の鮮やかさや明るさ)などがあります。つまり赤は赤でも色相やトーンで厳密には無限にあり、これらを用いあるいは組み合わせることで一つの作品を生み出すのです。
色の「三原色」をご存知でしょうか?これは赤・青・黄色の三つの色のことで、カラフルな有彩色はこの三原色を混ぜて作られます。そして色には「色相環」があり、赤→橙→黄→緑→青→藍→紫と並べることができます。
これはいわば色の順番であり、色が穏やかに変化していく順でもあります。この順に並べると、それぞれ「暖色系」、「中性色系」、「寒色系」、そしてもう一度「中性色系」へと分けることができます。
暖色系、寒色系とは、イメージの通り暖かそうな赤やオレンジ、寒そうな青や青緑などを指します。この色相環は、つなげることで一つの円になり、その円の中で向かい合う色同士を「補色」、隣り合うものを「類似色相」と呼び、それぞれ組み合わせによって与える印象が異なってきます。
こうしたルールを元に組み合わせる家具やカーテンを選べぶことで、色調のコーディネートが行われています。
トーン
トーンとは、その色の明るさや彩度のことです。前述のように同じ赤でも白を加えるか黒を加えるか、どの程度加えるかで派手さや色の明暗が変わってきます。
これも色のコーディネートを考える上で基礎的な、しかし非常に重要な要素です。
まとめ
色にもセンスが要求されますが、基礎を学ぶことで基本的な組み合わせやそれが与える印象などを知ることができます。